西安電子科技大学の高新波教授が率いる研究チームは、「異質な顔画像の認識技術」の研究で重要な進展を実現した。香港中文大学のフェイススケッチデータベース(CUFS)の認識の正確率は99.67%に達した。新華網が伝えた。
高教授は、「いわゆる異質な顔画像とは、異なる手段やソースから得られた、異なる画質の顔画像のことだ。データのソースや画質が異なるため、写真やスケッチなどソースの異なる顔画像をコンピュータで直接比較することは難しい。顔画像を同じ表現空間に変換しなければ、コンピュータは自動的にマッチング・認識することができない。我々の研究は、この問題の解消を目的としている」と説明した。
高教授の研究チームは2001年より、異質な顔画像の合成・認識の研究を開始した。現在すでに画像合成に基づく顔認識システムの開発に成功している。同システムによって、顔写真と手書きのスケッチの画像の双方向の変換が可能で、異なる形態の顔画像の検索・比較・認証が実現された。同システムによって、異質な顔画像合成の効率、認証の正確率が高まった。
刑事捜査の過程において、監視カメラによって犯罪の容疑者の映像を入手するか、目撃者の描写によって容疑者の似顔絵を描くことがよくある。しかしこうした手段によって得られた写真は解像度が低いか遮蔽物があり、画像の比較が難しい。異質顔画像合成、および同技術に基づき開発されたシステムは、容疑者特定の重要な補助ツールになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年7月21日