フランスの研究者はこのほど、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染して生まれたフランス人の若い女性が、薬物療法をやめてから12年間寛解を維持しているとの研究報告を発表した。この世界初の症例は、早期治療の可能性に対する期待を新たにするものだという。中国新聞網が報じた。
仏パスツール研究所(Institut Pasteur)の学者アシエル・サエス・シリオン氏が主導した研究によると、現在18歳になるこの若い女性は、治癒したとみなされているわけではなく、治療を停止した状態で完全な健康を維持しているのだという。
研究報告によると、成人の場合でも、HIV感染直後の治療開始が不可欠であることを支持する証拠が増えつつある。今回の症例は、「HIVに感染した子どもの場合、早期治療後に長期の寛解が維持される可能性があることを示唆している」といえる。(編集YW)
「人民網日本語版」2015年7月23日