このほど閉幕したロボカップ2015世界大会で、自動運転車、食べ物を運ぶロボット店員、軟体ロボット「大白」などのロボットが注目を浴びた。人々はこれらのロボットが中国製であることを知ると、驚きの声を漏らした。新華網が伝えた。
中国科学院合肥研究院応用技術研究所が開発した自動運転車「智能先鋒号」は、多くの来場者から注目された。その車体には10数台のカメラが搭載されており、ルーフには路面の情報を判断し、ハンドルやブレーキを操作するためのレーザーレーダーが取り付けられている。この車は実際の路面状況を感知・認識する能力を持ち、通行可能なルート、合理的なルートをリアルタイムで判断し、高速・高精度の運動制御を実現する。最高時速は120キロ。
家事ロボット、人型ロボットは、人々の生活に則した用途を持つため、合理的な高さ、親しみやすい外観が必要とされる。そのためこれらのロボットは、子供たちの間で人気がある。
5歳の女の子は、水を持ってきてくれたロボット店員に、「ロボットさん、ありがとう」とはにかみながらも喜んでお礼を言った。ロボット革新体験エリアでは、数人のロボット店員が子供たちにお盆にのせたコーヒーを運び、客をもてなし、忙しく働いていた。
人型ロボットは、さらに幅広い用途を持つ。被災地での救助活動、リハビリ、軍事面でも活躍できる。人型ロボットの走行速度は速くないが、安定性が高い。転びにくいという長所により、危険な状況下でも信頼できる。
「小柔」と「小智」はオープンソースに基づく、科大迅飛株式有限公司が独自に開発したクラウドプラットフォーム「大脳」と結合するスマート音声認識ロボットで、同社の「超脳計画」の段階的な成果の一つだ。認知力を持つほか、感情を表現する機能を持つ。子供たちは、本当の友達のようだと感じる。
ある子供は「小柔」に、「あなたは何ができるのですか?」と聞いた。ロボットは直ちに、「おしゃべりをし、ダンスをし、天気予報を教えることができます」と親しみを込めて回答した。ロボットは言い終えるとダンスや太極拳などの技を披露してくれた。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年7月23日