瀋陽市公文書館は19日、中国侵略日本人戦犯11人に対する軍事法廷の判決書を初公開した。日本人戦犯3人の瀋陽見学に関する資料、日本軍の捕虜となったオーストラリア人に関する資料も公表した。新華網が伝えた。
瀋陽市公文書館の馬鳳雲副館長によると、今回公開された資料は1946年から1948年までに国民政府主席東北行轅の戦犯軍事法廷判決書原本で、木村亀登、水本匡、根本英和、中村信男ら中国侵略日本人戦犯11人に関する計8件だ。「彼らは中国人民に対して拷問、殺人、掠奪、財産破壊などの重大な罪を犯し、1946年から1947年に軍事法廷で死刑や懲役の判決を下された」。
今回公開された資料には斉藤美夫、富永順太郎、成野宏が釈放後に瀋陽などを見学した資料、計6件も含まれる。三人は新中国成立後最後に釈放された戦犯で、1964年3月5~11日に瀋陽で工場、共同墓地、清昭陵などを見学した。第2次大戦中に日本軍の捕虜となったオーストラリア人に関する資料も同時に公開された。
馬氏によると、今回公開された資料には捕虜の家族がオーストラリア赤十字を通じて奉天捕虜収容所で身内を捜した電文、日本軍が奉天で拘禁する自国捕虜の資産賠償問題に関するオーストラリアの関係政府の電文、死亡した捕虜の墓の処理のため専門の人員を派遣するオーストラリア政府の公文書などが含まれる。
今回の資料は計204ページで、いずれも初公開だ。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年8月20日