中国国家統計局は20日、国内31省(自治区・直轄市)の上半期GDPデータを正式に発表した。統計データによると、今年上半期、GDP成長率は重慶市が11%でトップ、東北3省の成長率はかなり低く、遼寧は2.6%で最下位だった。全体を見たところ、GDP成長率が第1四半期より回復した地方は27省市区に上り、全国の上半期GDP総額は2兆7千億元(約52兆円)を上回った。中国新聞網が報じた。
〇27省市区のGDP成長率、第1四半期より回復
国家統計局の統計データによると、大まかな計算では、今年上半期のGDPは29兆6868億元(約570兆円)、前年同期比7.0%増加した。四半期別にみると、第1四半期は前年同期比7.0%、第2四半期も同7.0%、それぞれ増加した。
北京や河北など27省市区で、第1四半期(1-3月)と比べ、GDP成長率は回復した。そのうち、回復率が最も高かったのは海南で、上半期のGDP成長率は7.6%と、第1四半期比2.9ポイント上昇した。
上半期GDP成長率が第1四半期より落ち込んだのは、西藏(チベット)と内蒙古(モンゴル)の両自治区だけだった。チベットのGDP成長率は0.9ポイント、内モンゴルは0.1ポイント、それぞれ低下した。第1四半期と横ばいだった省は、安徽と山東だった。
〇東北3省のGDP成長率は軒並み下位
31省市区のうち、上半期のGDP成長率トップに立ったのは重慶(11%)、続く第2位は貴州(10.7%)、第3位が天津(9.4%)だった。
東北3省は軒並み下位に甘んじた。このうち遼寧の上半期GDP成長率は全国最下位(2.6%)、黒竜江省は最低から3番目(5.1%)、吉林は最低から4番目(6.1%)だった。これらの結果は、東北地域の経済落ち込みに依然歯止めがかからない現状を、はっきりと示している。