そこで今回の会議には国際通貨基金(IMF)の朱民副専務理事、ブラジルの開発・工業・貿易省のマルコス・ヴィニシウス・デ・ソウザ事務秘書(イノベーション担当)らが招待され、関連の問題について話し合う予定だ。
▽製造業は低迷、新興産業は注目 中国経済の道はどちらに?
最近発表された統計データはどれも、中国が経済構造のモデル転換における「痛みの時期」にあることを示している。国家統計局が今月1日に発表した製造業購買担当者指数(PMI)は49.7%に低下し、景気・不景気のボーダーである50%を下回った。
同局の趙慶河シニア統計師はこのPMIを、「これは主に製造業に成長のエネルギーが不足していたことと関係がある。今年は一部の伝統産業が引き続き構造調整に力を入れ、原油などの大口商品の価格が持続的に低迷し、製造業のニーズが弱まっている」と説明する。
中国経済の成長率は鈍化しているが、経済の数量は過去6年間で最も増加し、世界への影響力もますます強まっている。
今回のダボス会議には、清華大学の李稲葵教授、JPモルガン・チェーンの李晶専務取締役、中国建設銀行の王洪章頭取らが招待され、中国経済の新常態や世界への影響について話し合う予定だ。
▽好材料が次々 株式市場に再び注目
中国の株投資家はこの1年の間に天国と地獄を見た。今年に入り上海株式市場の総合指数は前年末の3234ポイントから上昇を続け、6月12日には5166ポイントに達して、過去数年間の記録を更新した。だがその後の経過は多くの投資家の予想を超えたものだった。国際環境の影響により、同指数は動揺して低下し始め、8月の24日は8.49%低下、25日は7.63%低下と2日続けて大きく値下がりし、年初の水準に戻ってしまった。