北京市文物局によると、北京市は今年3000万元を使い、抗日戦争文化遺産の修復と環境整備を行う予定だ。また、北京・天津・河北省が共同で、互いに隣接する長城沿線の抗戦遺跡を保護するという。チャイナネットが伝えた。
北京市文物局の舒小峰局長によると、2014年に北京各区県の文物部門が行った調査の結果から、北京に各種の抗戦文化遺産が162か所あることが分かった。市文物局と市民政局などの部門は共同で、60か所余りの抗戦文化遺産の修復と環境整備を完了させ、抗戦文化遺産保護状況は明らかに改善した。今年に入って、各区県で文化遺産の調査研究が進み、旧日本軍航空機の掩体やトーチカなどの抗戦文化遺産が20か所余り見つかった。
修復・保護にあたり、北京市文物部門は抗戦文化遺産の完全性の保証を重視していることから、完全な形で人々の前に姿を現すことが多い。戦争遺跡の細部を全面的に保存し、修復時には弾丸の穴やトーチカなどの痕跡を全て残している。文化遺産の持続可能性を高めるため、全ての抗戦遺跡は永久に修復できる手配をしている。修復や保護を通じた抗戦文化遺産は、できる限り社会に開放していく。(編集SC)
「人民網日本語版] 2015年9月8日