中国航天科技集団第五研究院第510研究所は11日、同研究所が独自に開発した中国初の200mmイオン電気推進システムの、地上における使用寿命・信頼性試験の継続時間が9500時間を突破したと発表した。中国新聞社が伝えた。
中国工程院院士、第五研究院技術顧問、有人宇宙船「神舟」元チーフデザイナーの戚発軔氏は、蘭州市で取材に応じ、「9500時間の突破は、電気推進システムが全面的に実用化の段階に入ったことを意味する。同システムは、中国の通信衛星、高軌道リモートセンシング、低軌道星座観測、深宇宙探査機の発展の需要を満たす。中国の通信衛星は、間もなく100%電気推進の時代に入る」と説明した。
同研究所の張偉文所長によると、電気推進システムは宇宙空間において化学燃料に取って代わり、宇宙機の軽量化を実現する。また探査の距離がさらに長い深宇宙探査機にメイン推進力を提供する。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年9月14日