‐‐TPP交渉の大筋合意は米国が多国間体制を放棄したことを意味すると同時に、TPPルールがWTOルールに取って代わるようになることを意味するとの見方がある。これについてどう思うか。
過去半世紀あまりにわたり、多国間貿易体制と地域貿易自由化がグローバル化のプロセスをともに推進してきた。中国は多国間貿易体制の積極的な関与者であり、擁護者であり、貢献者であったし、WTOを代表とする多国間貿易体制がグローバル貿易ルールの主軸であり、地域貿易自由化がこれを効果的に補うものであり、両者が相互に促進しあい、ともに発展することを主張してきた。中国は関連国が貿易投資の関連分野のルール制定で積極的な模索を行うことに開放的な態度を取ると同時に、1995年に現行の多国間貿易体制が確立して以来、これがグローバル貿易投資の自由化とグローバル経済の成長に代替不可能な役割を発揮してきたとの見方をする。中国は、WTO加盟国がグローバル経済に利益を与えてきた多国間貿易体制をやすやすと放棄することはなく、各方面がともに努力して、WTOのドーハラウンドの早期妥結を支援し、すべての参加国が共同で制定した発展目標が真に実現されることを信じている。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年10月9日