走りながら恋愛　ランニング婚活が日本で人気 (2)

「ランニング婚活」は午前8時に始まり、参加者はまず1時間ランニングする。1時間で5キロ走るというのは、マラソン初心者にとってちょうどよいペースである。走り終わった後にシャワーを浴びて着替えをし、特に女性はこの時にしっかりとおしゃれをする。そして一緒に朝食をとり、各自興味のあることなどを自由に話す。主催者は一般的に1対1の自己紹介の場を設け、男女は互いに理解し合うことができる。通常の婚活イベントのような緊張感はなく、参加者は公平に自分をアピールしたり話をする機会を得ることができる。最後に投票を行い、それぞれが気に入った人を選ぶ。

日本の婚姻研究専門家によると、一般的な婚活イベントで、参加者は共通の趣味の話ができる人をすぐに見つけることはできない。一方、「ランニング婚活」は参加者の多くがマラソンに興味がある人であるため、そのような問題はなく、「普段どこを走っているか」、「どこにマラソンに行きたいか」、「おすすめのスポーツドリンクは何か」などの話題で距離を縮めやすい。すぐに気に入った相手が見つからなくても、「ランニング婚活」を通して新しい友達を見つけ、数人で一緒に走る約束をし、付き合っていくうちに交際に発展する可能性も大いにある。

面白いことに、「ランニング婚活」の主催者は女性に配慮し、男性の参加費を6000円（約300元）、女性は2000円（約100元）に設定している。また、観光スポットやデートスポットをマラソンコースに入れ、東京であれば皇居周辺、神奈川県であれば湘南、大阪であれば長居公園などをコースに入れる。参加者数には定員があるため、数ヶ月前、さらには半年前に申し込む人も多い。専門機関が実施した「日本の女性の理想的なデート」に関する調査によると、「ランニングデート」は3位で、多くの日本人男性から「理想の女神を捕まえるにはまずマラソンの練習に励まなければいけない」との声が上がっている。

マラソンで一生が決まる。「ランニング婚活」でカップル誕生率が高いことについて、専門家は次の4つの理由を挙げた。1、運動する姿が魅力的に映る。2.マラソンが好きな人の多くが明るい性格で男女ともに理想の相手である。3.マラソンという共通の趣味が2人の距離を近づける。4、「一緒に走ろう」とデートに誘いやすい。

「人民網日本語版] 2015年10月13日