美味しいリンゴは栽培と管理が困難で、栽培しやすいリンゴは食感が良くない。西北農林科技大学陝西白水リンゴ試験場で10日、同校の趙政陽教授が率いるチームが自ら開発した高品質リンゴの新品種「瑞陽」「瑞雪」が実を結んだ。これらの新品種は審査に合格済み。食感に優れ、管理も容易だ。人民網が伝えた。
趙教授によると、中国のリンゴ生産量は世界の52%を占めているが、栽培している品種の9割が海外の品種だ。そのうち日本のフジリンゴは7割以上で、中国が独自に開発・栽培している品種は1割未満。
開発に成功したこれらの新品種は、中国が1960年代に自ら開発した「秦冠」と、日本のフジリンゴの雑種だ。10数年の時を経て、数万の雑種のサンプルの中から選出された。この新品種はフジリンゴのように食感が良く甘みもあり、水分を豊富に含む。また秦冠のように生産量が多く、病気に強く、管理と保存がしやすい。将来的に栽培が普及すれば、中国独自の品種が単一的で、日本から導入した品種に過度に依存するという局面に変化が生じることになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年10月13日