米商品先物取引委員会(CFTC)はこのほど発表した文書の中で、ビットコインや他の暗号通貨を初めてコモディティ(商品先物取引所で取引される商品。原油やガスなどのエネルギー、貴金属、小麦やトウモロコシなどの穀物を含む)と認定し、原油や小麦などと同様のものとした。これはつまり、ビットコインの先物取引とオプション取引がCFTCのルールに則り、CFTCの監督管理を受けるようになること、取引行為においてはあらゆるコモディティ派生商品の市場ルールを遵守しなくてはならないことを意味する。市場操作などの不正行為が起きた場合は、CFTCによる処分が可能になった。「北京青年報」が伝えた。
CFTCのニュース記事では、「(発表した)文書の中で、CFTCはビットコインや他の暗号通貨を初めてコモディティと認定した」とあり、ニューヨーク大学ロースクールのホーマン・シャダブ教授は、「この文書は暗号通貨を証券に属すとする考え方をうち消した。そうでなければ文書は証券監督管理当局から出されただろう」と話す。
長年にわたり、投資家の間ではビットコインがコモディティに認定されるかどうかが議論されてきた。CFTCも同じくこうした暗号通貨が自らの監督管理の対象であるかどうかを検討してきた。昨年にはCFTCの委員長が米議会上院にビットコインの派生商品の監督管理について話をし、このほど出された文書では米監督管理機関がビットコインと他の暗号通貨を「合理的に」コモディティと認定することが初めてうち出された。
現在、ビットコインの先物取引とオプション取引はCFTCのルールに基づいて監督管理を受けることが必要になった。先物市場の操作などの不正行為が発生した場合は、CFTCが処分を与える。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年9月21日