全1500話、映画7部作、累計興行収入8億元超(1元は約18.7円)の人気アニメ、「喜羊羊と灰太狼」は、国産アニメの数多くの新記録を樹立してきた。そんな中国アニメ界のスター「喜羊羊」は、今年で10歳の誕生日を迎える。広州日報が伝えた。
喜羊羊の生みの親である黄偉明氏は、「喜羊羊は今年で10歳。ミッキーマウスといった代表的なキャラクターと比べればまだまだ若い。今後はよりユーモラスな色彩を加えるが、結婚はさせない」と話す。また、「結婚するなら灰太狼(のような男性)」といったジョークが世間に広まっているが、灰太狼と紅太狼のラブストーリーを創作し、大人も楽しめる作品を提供したいとも語った。
発展の黄金期を迎える中国アニメ
「青春期で中国のアニメ産業の発展を形容するのが一番相応しいだろう」。黄氏は現在の中国アニメ産業をそう評価した。
黄氏によると、ここ数年、IPO企業に対する資本市場の注目度は高まりを見せている。これまでは携帯ゲーム市場だったが、今はアニメIPOへの注目度が非常に高く、「制作会社と話す話題は最近いつも融資や買収、新三板(店頭市場)。そのため、アニメ産業はいい作品さえあれば融資方法に困ることはなく、才能を披露する機会がないといった情況も減ってきている」と話す。