中国航天科工集団公司が5日に発表した情報によると、中国の衛星打ち上げロケット「快舟シリーズ」の最新メンバー、固体燃料ロケット「快舟11号」の開発は順調に進められており、試作品の生産段階に入っている。2016年末もしくは2017年年初に初の打ち上げを行う予定だ。科技日報が伝えた。
快舟11号は国内外のユーザーに商業打ち上げサービスを提供する。中国航天科工集団公司は現在、初の打ち上げに搭載する設備を募集中。
同ロケットのチーフエンジニアである梁紀秋氏は、「快舟11号はこれまでの小型固体燃料ロケット『快舟』の技術的特徴と成果を充分に継承し、輸送能力を5倍にした。これは衛星の商業化された高密度かつスムーズな打ち上げの需要を満たす。離陸重量は78トン、近地球軌道における最大輸送能力は約1.5トン。主に400−1500キロの近地球軌道・太陽同期軌道への、1基もしくは複数の衛星の打ち上げサービスを担当する」と話した。
同社の宇宙工学部長の張鏑氏は、「我々の目標は、1キログラムあたりの打ち上げコストを1万ドル以内に抑えること。これは世界的にも高い競争力を持つ。快舟11号は発射場に高い条件を設定せず、発射場の費用を大幅に削減できる」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年11月6日