2015年11月6日  
 

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人民網日本語版>>経済

革新の魂はどこに? 失墜現象に直面する日本

人民網日本語版 2015年11月06日08:47

「日本の製造業は国際的番付で中国に追い越された」、「東京大学はアジアの大学ナンバーワンの座を失った」……日本メディアが最近注目するこのような日本の「失墜現象」が、多くの日本人に我が身を振り返らせている。筆者の日本の経済界の友人達も、日本製造業がもっていた革新の魂がどこにいってしまったのかということを議論している。「環球時報」が伝えた。(文:陳言・日本企業中国研究院執行院長)

▽製造業は競争力低下 大企業は資本を食いつぶす

各国の国際競争力に関する調査では、製造業のトップはずっと米国で、2位は1980年代はドイツだったが、日本の技術革新の成功にともない、90年代から2010年までは日本がドイツを抜いて2位の座を保った。だがその後急速に革新を進める中国に抜かれた。関連の論評によると、技術革新の停滞が日本の製造業に顕在化しており、製造業の順位が他国に追い抜かれることになったという。

客観的にみて、今の日本は40年前や30年前の革新がもたらした巨大な成果をなお享受していられる。東京の街を歩くと、大勢の外国人観光客がたくさん買い物している様子をよく目にする。その多くは中国で生産されたものだが、かつての革新繁栄期に日本には大量の有名工業ブランドが生まれたため、日本は「一つの特技で食べていくことができる」というモデルを実現させたのだ。

だが現在、この特技ではやっていけなくなった。日本製のCDやMDなどの「ハードウエア」は忘れ去られ、日本家電メーカーも先を行くことができなくなり、録音、録画、通話、記録、検索などを行う製品の技術はすべて携帯電話やタブレットコンピューターの中に組み込まれた。日本人が今でも誇りを抱くのは新製品の最も付加価値の高い部品が引き続き「メード・イン・ジャパン」だということだ。ある角度からみると、日本企業はうまくやっているといえる。ブランド保護のための費用はそれほどかからず、製造のリスクもなく、このような経営の道を選んだことは悪い選択ではない。だが新たな製造の理念を徐々に失っていることは確かだ。


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