張さんによると、ローンを利用する大半の大学生は両親に知られたくないと考えているが、学生と保護者の関係を確認することが与信手続き上、要求される。そのためサイトによっては「海外留学のための調査」を装い、学生の保護者に電話をかけ、双方の関係確認を行うこともあるという。
その契約内容にも深刻な問題が存在している。一部のサイトでは期日どおりに返済しなかった場合、違約側は何十倍もの金額のサービス料金を支払わなければならず、学生が返済できない場合、その保護者が返済しなければならない。
ある分割払いの通販サイトの従業員によれば、現在分割払い通販サイトはすべて自社で不良信用記録の情報データベースを構築しており、将来的にはすべての信用システムにアクセスできるようになるということだ。もし大学在学中に過剰消費を行い、不良信用記録が信用システムに記録された場合、その後の生活や就職などに重大な影響を与えることになるだろう。
「ダブル11」の到来にともない、各大手分割払いサービスプロバイダもまた新たなキャンペーンを行っている。一連の魅力的な宣伝に魅せられた新たなユーザーたちが、張さんと彼の仲間たちをまた忙しくさせることになるだろう。
張さんは、これらの過剰消費の図式が大学生に自らの返済能力を顧みず、衝動的な多額の消費を促し、返済遅延や不払いといった事態を生じさせることは非常に危険であるとしている。エージェントをしており、1万元の限度額を獲得していても、張さんはやはり分割払いサイトでの買い物には消極的だ。彼にとって、分割払いが多すぎて返済できないということはつまり面倒を抱え込むことに等しいからだ。(編集GT)
「人民網日本語版」2015年11月18日