(1)視野。国際化がこれほど進んだ現在、自国のことのみ考えるのはすでに不可能であり、各国は戦略的・長期的視点で大きな計画を立て、大きな構造を形作るべきだ。また、マクロ経済政策の意思疎通と調整を強化し、政策の合力を形成する必要がある。
(2)革新。世界経済の中・長期的成長の潜在力を強化し、アジア太平洋経済の活力を引き出し、強大な原動力を解き放つには、改革・革新が不可欠だ。G20とAPECの協力の重点を革新による駆動の推進と新たな成長源の育成に置く必要がある。
(3)開放。世界とアジア太平洋地域には様々な自由貿易協定があり、勢いづいていると言え、貿易と投資の促進にとって大きな利点があるが、「断片化」の危険もある。したがって、習主席は地域自由貿易協定と多角的貿易体制が新たな障害や垣根をもたらすのではなく、有益な補いとなることを確保すべきだと主張した。アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)の推進は良い対策だ。
(4)行動。「之を見るは之を知るに若かず、之を知るは之を行うに若かず」。「ダブル・サミット」で発表された文書を見ると、各国は多くの共通認識にいたった。重要なのは共通認識を行動に変えることだ。