調査によると、国産ドラマ視聴者の高齢化が急速に進んでおり、すでに中高年層がテレビドラマの視聴率を支えている中心層となっている。多くのテレビドラマの制作過程において、この層の視聴ニーズを満たすことに重点を置いており、画面上に映る日常生活や嫁姑問題など中高年視聴者の好みに合った題材によって人気が持続していることをうかがい知ることができる。しかし若者層は未来の傾向を代表しており、彼らのドラマ業界の今後の方向性への影響を軽視することはできない。映画界で流布されている「若者を獲得すると天下を獲得する」という言葉はドラマ業界にも当てはまる。だからこそ、いかに若者視聴者の心を掴むのかがドラマ業界の重要な課題になっている。
青春がテーマのものは人気がある
2007年、青春をテーマとしたドラマ「奮闘」は若者が社会に初めて出た時に起こる出来事を物語にしている。大学生が見た時、その爽やかで滑らかな物語のスタイルが深く印象に残った。2009年、ドラマ「我的青春誰做主」の「私の青春は誰が決めるのか?」という命題の提唱は大学生の目の前を明るく照らした。このドラマの題名は若者世代の心の声を表し、ストーリーはまさに若者世代の離れられない、解決できないという現状を反映している。急激に変化する現実社会において、彼らは登場人物と同じように、独立心が強くなるにつれ、父親世代の規則や道徳的価値観などにおいて、さまざなな対立を起こしながらイデオロギーが衝突し、最終的に「私の青春は誰が決めるのか?」と叫び出す。いくつかの作品は中国大学生ドラマ祭で賞を獲得し、若者の視線で若者世代の生活を描き、現在直面してる人生の課題をテーマにした青春ドラマを追求すると、大学生視聴者を自然に魅了するということを証明した。