2015年12月9日  
 

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生まれ変わろうとする資生堂 (2)

人民網日本語版 2015年12月09日08:21

藤原社長が改革に熱を込めるのには理由がないわけではない。実際、資生堂の現在の業績はピーク時に比べて大いに低下しているのだ。昨年の資生堂にとって、中国は最も業績の芳しくなかった市場であり、売上高は前年比4.8%減少して、世界の大規模市場の中で低下幅が最も大きかった。一方、04~08年には、中国エリアでの売上高は毎年30%を超える伸びを維持していた。ライバル他社の中国市場での業績をみると、フランス最大の化粧品グループ・ロレアルの14年の売上高は143億元(約2570億円)で同7.7%増加し、韓国最大手のアモーレパシフィックの14年の売上高は4673億韓国ウォン(約488億円)で同44%増加した。

業界関係者はかつて次のように指摘した。ブランドが古くなり、営業販売は力不足で、資生堂は中国市場で次々に顧客を失っていった。資生堂の格式もこれまでの歴史も、韓国コスメの猛烈な勢いにはかなわず、今や激しい市場競争の中で受け身の立場に立たされている。日本の化学品産業に詳しい馮建軍さんは、「このたびの改革は資生堂にとって非常に重要なこと。変化を求めなければ、資生堂の市場シェアは韓国化粧品メーカーに取って代わられる可能性がある」と話す。

▽目標に向かって邁進

中国の税関総署がまとめた最新の統計データによると、今年10月の中国の化粧品・スキンケア製品輸入量は6745トンに上り、前年同期比41.7%増加した。輸入額は15億9868万元(約306億円)で同43.5%の増加。中国化粧品市場のニーズは引き続き巨大で、資生堂もこの点を十分に理解している。グループ関連部門の責任者は、「目下、資生堂はブランド改革を進めると同時に、通信販売市場での配置も加速させており、クロスボーダー通販モデルの準備を進めている。だが3年間の振興プランの達成には、なお多くの課題が横たわる」と指摘する。


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