また開いていない山門の外では12月11日午前8時45分、噂を聞いて集まってきた観光客が溢れかえっていた。9時ちょうどになると時間通りに山門が開き、観光客が順番に中に入り、途絶える様子はない。写真愛好家のほか、子供を連れて散歩している近隣住民、はるばる青海省から参拝にきたラマ僧、全国各地を修行行脚しこの地を訪れた河南省の僧侶らもいた。北京の晴天の空のもと、高さ51メートルの白塔は冬の陽射しを浴び、燦々と輝いている。人民日報海外版が伝えた。
白塔はネパールの有名な工芸家アニカ氏が設計と建設を担当し、8年の歳月を経て建立された。白塔は元朝の大都(現在の北京)で中国とネパールの仏塔技術の神髄を融合した最も高い建物になり、現存するうち最も古く、最も規模が大きく、保存状態が最も完璧なラマ塔でもある。
白塔寺管理所の楊曙光所長は「新中国成立以来2010年に至るまで、白塔は大小合わせて8度の改修を行なっている。そのうち唐山大地震(1976年)後の1978年と今回の改修工事の規模が最も大きく、長い時間を要した。2013年6月の工事開始から2015年11月の正式完了まで、2年7カ月の年月を費やした」と話す。
大本殿では青海省からきたチベット仏教僧が仏像を敬虔に拝んでいる。彼は取材に対し「白塔の改修が終わったと聞いていたので、早速見に来た。このお寺は古くて、仏像も同じく古いものだ。今、改修してもまだもともとの面影を残している。これぞまさに百聞は一見に如かずだ」と話した。(編集JK)
「人民網日本語版」2015年12月17日