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東京は「大都市病」をいかに克服したか (2)

人民網日本語版 2015年12月21日09:06

日本政府はさらに、東京郊外の地下50mの場所に、全長6.4km、直径10.6mの巨大排水トンネルを設け、東京都内の1万5700kmに達する都市下水道と連結させている。高さ65m、直径32mの竪穴を通じて、付近の江戸川や倉松川、中川、古利川などの河川とつながり、洪水時の排出に備えている。

地下共同溝は、東京の大きな特色の一つだ。東京は、電力や通信、放送用ケーブル、上下水道、熱力、ガスパイプラインなどの公共インフラ施設を集中させたこの地下共同溝の建設を進め、都市の近代化や科学化のレベルの向上に努めてきた。このような総合パイプラインは、都市の経済社会の発展促進や都市の総合キャパシティの拡大、国民生活のニーズの満足などにより大きな役割を果たしつつある。

麻布や青山、日比谷ですでに運用されている共同溝は、東京で最も重要な地下共同溝である。そのうち虎ノ門一丁目から有楽町一丁目までの「日比谷共同溝」は最も代表的で、最も重要な地下総合パイプラインであり、近代化のレベルはとても高い。この地区は、日本政府の主要機関のほとんどすべてが集中し、国家の中枢神経とも言える場所で、人や交通の流れが多く、電力や通信、上下水、ガスなどの各種公共サービスを常に確保する必要がある。日比谷共同溝は、この地区の電力や通信、上下水、ガスなどほとんどすべての公共インフラサービスの機能を担っている。

東京の中心市街地にはさらに、日本橋や銀座、上北沢、三田、新宿、渋谷などに地下共同溝があり、長年にわたる共同開発を経て、多くの共同溝はネットワークとして連結され、公共インフラ施設の検査や修理、増設などの場合、地面を掘り起こすことなく便利に工事ができ、メンテンナンスと増設のコストが引き下げられ、工期が短縮されただけでなく、人為的な交通渋滞問題を有効に緩和してもいる。(編集MA)

「人民網日本語版」2015年12月21日


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