「自来水」とは「無料の水軍(自らやってくる水軍の意味で、営業を目的に雇われたマーケティング水軍と区別している)」のことで、この方法はアクション映画「戦狼(Wolf Warriors)」のファンたちが自ら望んで行うことを原則に宣伝活動を行ったことが始まりで、その後アニメ映画「西游記之大聖帰来(帰ってきた孫悟空)」の宣伝でその威力を発揮し始めた。
当初「大聖帰来」の封切り館はわずか7.16%で「小時代4(Tiny Times 4)」の60%と比較にもならなかったが、「大聖帰来」の満席率と口コミは非常に高く、初日の興行収入が2000万元近くとなった。その後、多くの「自来水」たちが各種SNSプラットフォームでこの映画の宣伝を始め、最終的にこの映画の上映館数は21%までアップし、9億5600万元の興行収入を獲得した。
その後、「口コミマーケティング」は「夏洛特煩悩」の上映でも生き生きと再現された。この映画は開心麻花(コメディー劇団)により製作され、沈騰、馬麗らはCCTVの春晩(春節を祝う中国の国民的年越し番組で、日本の紅白歌合戦に相当)の出演経験もあり、ファンも非常に多い。また映画「煎餅侠」はネット番組「屌絲男士(Diors Man、屌絲とは負け組を指す)」シリーズで長年培った口コミが今回の「マーケティング」の成功につながった。監督の大鵬氏は「煎餅侠」の主な成功の原因はネット上の元々の観客をそのまま映画の観客に転化することができた点にあるとした。(編集TG)
「人民網日本語版」2015年12月23日