2014年4月のある日、西藏崗巴県を初めて訪れた戴さんはヒマラヤ山脈の上空に広がる渦巻き状の大気光をとらえることができた。これはバングラディッシュ上空で起きた強い雷が引き起こした大気重力波の変化が原因で生じたものだ。幸運にもNASAとNOAA(米国海洋大気庁)のSUOMI NPP衛星も同時にこの希少な現象を記録しており、地上と宇宙からの同じタイミングでの貴重な資料となった。
この燦然と輝く星空の写真は米国宇宙航空局NASAのデイリー天体フォトに掲載され、今年12月には米国科学アカデミー機関紙「PNAS」の表紙を飾った。この機関紙は1914年より刊行されている100年以上の歴史をもつ雑誌で、雑誌「ネイチャー」や「サイエンス」と同様、世界で名だたる基礎科学分野の学術雑誌の一つである。
今年5月、戴さんの3枚の作品が英国グリニッジ天文台が主催する「Astronomy Photographer Of the Year(年間最優秀天文写真家コンテスト)」にノミネートされ、彼の作品は写真集の掲載に選出されたほか、英国でも展示された。
![]() | ![]() |
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257、080-5077-8156 北京 (010) 6536-3680