〇全国の地表水断面は、Ⅲ類の割合を66%以上とし、劣Ⅴ類の割合を9%以内に抑制する。
〇化学的酸素要求量(COD)とアンモニア性窒素(NH4+-N)の排出量をそれぞれ2%低減、二酸化硫黄(SO2)の窒素酸化物(NOX)の排出量をそれぞれ3%削減、揮発性有機化合物(VOCs)は増加ゼロとする。
大気汚染対策は、重要任務の一つであり、冬季の大気の質問題を解決しなければならない。2015年初頭から11月15日までの間、大気の質の改善事業には顕著な効果が見られた。北京・天津・河北地域におけるPM2.5濃度は前年同期比17.2%低下した。2015年最後の1カ月半、重度汚染の天気が何度か発生し、年間実績に大きなマイナスがもたらされた。通年で見ると、北京におけるPM2.5 濃度は2014年比6%前後低下したにとどまった。
冬季の大気汚染対策には、この10年、大きな変化が見られない。その原因として、最初に、2015年冬に発生した重度汚染の天気は、天からの助けがなかったことが挙げられる。昔は人間が努力すると天が人間を助けてくれたが、今は、人間が努力しても天は助けてくれない。中国気象局のかつての計算によると、2015年冬の気象条件のもとで、汚染物質の収容力は30%減少した。これは、30%の排出削減によって、2014年のレベルにやっと回復できることを意味しており、明らかに現実的ではない。2番目に、重度汚染の天気の対策措置の効果が表れていないことが挙げられる。過去数年間、冬季の排出削減措置は、的確さに欠けていた。現在講じている措置の有効性もあまり高いとは言えない。当面は、問題の根っこを突き止めることに力を入れ、実行可能な対策を検討し、次の暖房期に有効な解決方法を探る必要がある。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年1月12日