第三に、経営主体から見ると、民間企業の輸出は実際には成長している。その他の非民間企業に分けられる各種の主体、国有企業や外資企業、各種の混合所有制企業の輸出入はいくらか減少した。昨年、国有企業の輸出は前年から5.5%減少し、外資企業の輸出も0.5%減少した。外資企業の輸出が減った大きな原因としては、これまでのほとんどの加工貿易が外資企業によって生産・経営され、輸出されてきたことが考えられる。また商務部が発表しているここ数年の外資利用の状況を見ると、外資が投じられるのは製造業よりもサービス業が多い。この2つの原因によって外資企業の輸出は減ったと考えられる。
第四に、市場から見ると、ロシア、ブラジルへの輸出の下げ幅が大きい。対ロシアの輸出は35.2%減少し、対ブラジルの輸出は21.4%減少した。なぜか。これらの国の市場の需要は明らかに下落している。市場の需要の下落が際立っている原因は、これらの国の経済発展にいくつかの困難が生じていることにある。またEUや日本、香港に対する輸出もいくらか下がっている。国内の地域別に見ると、沿海地域の輸出はいくらか下がり、西部地域もいくらか下がっているが、中部地域は成長が比較的速いことがわかる。(編集MA)
「人民網日本語版」2016年1月22日