中国文化の影響を受ける日本、申年の様々な猿の姿 (3)

最も有名な「三猿」にはかなわない。3匹の猿がそれぞれ両手で目を覆い、耳を塞ぎ、口を抑えるという3種類の動作をしている。日本語では「見ざる聞かざる言わざる」と表現する。「ざる」というのは「～しない」という意味で、猿の発音と似ているところから、「3匹のさる」すなわち「三猿」と言われている。

中国の「論語」にある「非礼視ることなかれ、非礼聴くことなかれ、 非礼言うことなかれ」（礼にかなわぬことを視るな。 礼にかなわぬことを聴くな。 礼にかなわぬことを言うな）の孔子の言葉に呼応している。インドの父と言われるマハトマ・ガンジーは常に伝来された三猿の像で「悪を見るな、悪を聞くな、悪を言うな」という教えを説いており、教科書にも「ガンジーの三猿」として記述されている。

世界はあなたのために扉を開き、またあなたのために扉を閉じる。大前提としては準備を整え、いつも足並みを揃える必要があるということだ。何事も急いてはいけない、ゆっくりと歩みを進め、リラックスすること。困難や危険を乗り越え目標を達成したとき、日々の様々な苦難はほんの些細な事、取るに足らないことになるだろう。（編集JK)

「人民網日本語版」2016年2月4日