世界保健機関(WHO)は4月7日の「世界保健デ―」にあたり、今年のテーマ「食品安全」をめぐり、中国に対し、「根菜類と果物の皮は、必ず剥くこと」と提案した。新京報が報じた。
11日、サーチエンジン「百度」で「リンゴを食べる 皮を剥く必要はない」とキーワードを入れて検索したところ、71万5千件の検索結果が出た。「リンゴを食べる 皮を剥く必要がある」で検索すると、結果は9万8千件だった。Q&Aサービス「百度知道」に投稿された「リンゴを食べるとき、皮を剥く必要がありますか」との質問に対る答えは、「必要なし」が96%、「必要あり」が4%だった。
このように見ると、「リンゴの皮は剥く必要がない」と思っている中国人は圧倒的多数を占め、その主な理由は、「リンゴの皮には栄養分が含まれている」「少し洗えば食べても問題なし」だった。「皮を剥く」派は、「リンゴには大量の農薬が散布されている」「リンゴの皮からは各種のロウ成分が出ており、ガンや中毒など様々な症状の原因と成り得る」「皮を剥かずに食べるのは自殺行為」などと考えている。
WHOは、「食品安全には各人に責任がある」という視点から、中国人がジャガイモやリンゴを食べる際には、必ず皮を剥くようにと強調している。「食べ物の話になると顔色が変わる」中国人にとって、WHOの提言は、無視できるものではなさそうだ。