インターネット+春晩:福カードとお年玉で幸福を
スマホが普及している今の時代、中国中央テレビ(CCTV) の「春晩」(春節を祝う中国の国民的年越し番組)を見ながら、微信(WeChat)で「お年玉合戦」をするというのは既に定番となっている。しかし、今年はもっともおもしろい遊び方が登場する。
中国では、人生には「長寿」、「富貴(財産・地位)」、「康寧(健康・無事)」、「好徳(徳がある)」、「善終(天寿を全うする)」の五つの幸福があると考えられ、それらが「五福」と呼ばれている。春晩では第三者決済サービス・支付宝を通して、その「五福」をカードにして、「お年玉争奪戦」を実施する。福カード5枚は、社会主義の核心的価値観と合わせて、「富強の福」、「調和の福」、「友好の福」、「愛国の福」、「敬業(仕事に打ち込む)の福」と名付けられた。
春晩のスタッフによると、2月8日午前0時までに、4度に分けて福カードを配り、5種類のカードを集められたユーザーだけが、支付宝で開催される「お年玉争奪戦」に参加することができる。そして、司会者の合図と共に、「支付宝」の指定のボタンを連打して、総額2億元(約36億円)のお年玉を取り合う。
春晩のスタッフは、「春節の恒例行事となっている春晩は、視聴者が家族や友人と連絡を取るよう促すべき。福カードやお年玉は元々もらってうれしいもので、春晩を通して得られた喜びを、家族や友人と分かち合ってもらうというというのが、このイベントの狙い」と説明する。