北海道の漁場で捕れ、中国に運ばれるサーモン(資料提供:我買網)
〇どの国のどの商品でも、直販で入手可能に
元旦を越えるとすぐに各大型ネット通販取引プラットフォームは次々と「正月用品」をテーマとしたオンライン通販キャンペーンを、全世界規模で打ちだした。
アリババの「正月用品祭」では、初めて「外国製品を農村に」をメインテーマの一つとし、八ヵ国と世界の八大スーパー、世界八大百貨店、世界八大免税店とタイアップして、各国の正月用品や高級ブランドを提供。また、天猫(TianMao)国際は、中国人が「海外の正月用品」をより簡便に購入することができるよう、北京・天津・河北エリアと江蘇・浙江・上海エリアを中心とする華東市場を対象として、海外O2O(オンライン上のサービスを実在店舗での集客・購買促進につなげる仕組み)サービスを打ちだした。天猫国際は、天津自由貿易区于家堡ショッピングセンターや杭州銀泰の輸入食品スーパー「Choice西選」と提携、オンライン店舗販売商品と同じ商品を同じ価格で、実店舗で販売した。
「我買網」は、中糧集団ダイレクト・サプライヤーの海外仕入力と完備された供給チェーンシステムを背景に、世界100カ国以上、3千種あまりの生鮮食品を国内に輸送している。また、京東商城の「世界贈答品サーチ」、アマゾン(中国)の「海外テイスト満載、実益、心づくし」、蘇寧易購の「オンラインで即買い!世界の優良正月用品」など、正月用品市場の活況ぶりは高まる一方だ。
実店舗でも、海外正月用品の販売は、各店舗の「看板商品」になっている。鄭州で開かれた「第6回全国正月用品ショッピング祭」には、十数カ国の免税商品が集まった。レジャー食品の生産・販売を手掛けるモンデリーズ(中国)は、国産オレオクッキーなどの主要ブランド商品に、伝統の切り紙細工を施した「猿」デザインのパッケージをあしらった。また、完成輸入品であるスイスチョコレート「トブラローネ」とベルギーのコートドール・チョコレートも、中国人消費者に提供している。