〇「人気」は一種の資本
もし読者が、「ネット人気者になることはあくまでも本業ではない。皆に媚びを売って人気を得ることは、価値のあることではない」という意見の持ち主ならば、一部から反対の声が上がることは避けられない。ネット有名人になった大学生の多くは、「自分を飾ることはいひとつの能力であり、『人気』も一種の資本」と考えている。
この点について、上海の某有名大学で法律学を学ぶ大学4年生の周琛(仮名)は、「他の学生は、就活の際にまず学歴で自分を売り込む。だが、僕は、面接官に対して、『僕の作品(番組)は人気があります』と面接官に言えば済む」と、極めつけの一言を発した。
昨年の「ダブル11(独身の日。11月11日)」の電子商取引業者による販売合戦において、ある業者のCMのキャッチコピーがネット上で話題になり、アクセス数は膨大な量に達した。このCMには、周琛が関わっている。
周琛は、「このような情報の環境において、『人気が出る』ことは、その人自身の能力を顕示している。私は、人気が出ることが恥ずべきことだとは思わない。人気は、自分がやり続けてきたことが世間に認められたことを意味しており、私がやっていることが注目に値することが証明されたことになる」と話した。
〇親友:あなたが有名になれば、私は応援します
ネット有名人のクラスメートは、自分の親しい人がネット上で人気者になったことを特に意に介してはいない。北京の某大学に通う大学生は、「今では、ネット有名人がこんなに増えた。ネット人気は、特別な世界の話ではなくなった。だから、クラスメートが有名人になっても、私自身の生活には何の影響もない。反対に、少し誇らしい気がする」と話した。