このほど国際学術誌「サイエンス」に「古い琥珀から明らかになった秘密」と題した研究結果が発表された。この中で、中国人科学者が現時点で世界最古の琥珀を発見したとしている。新華社が伝えた。
この論文の連絡著者で中国科学院昆明植物研究所研究員の高立志博士によると、この種の琥珀はミャンマーで発見された「ミャンマー琥珀」と呼ばれるものであり、現在までに報道されている中で、世界的に最も古い琥珀だ。中国地質大学等が正確な年数を測定したところ、約9900万年(1億年近く)前のものであったという。
高博士は、「この種の琥珀は内容物が比較的豊富で、白亜紀の多くの生物が含まれている。昆虫や植物の他にも肉眼では見ることが出来ない大型の菌類や植物の花粉などが含まれている」としている。
また高博士は「この時代、地球上では最古の被子植物が登場したばかりであり、現代の植物群の多くはまだ登場していない。そのため、この種の琥珀から発見された植物や昆虫に含まれる内容物は地球上の生物の起源と進化を明らかにするうえで非常に重要な価値がある」と語った。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年3月4日