中国航天科技集団公司第五研究院が17日に発表した情報によると、同研究院総体部はこのほど宇宙ステーション用大型ロボットアームのサンプルの力学環境試験を終了した。これはサンプルの開発作業の重大な進展となった。科技日報が伝えた。
宇宙ステーション用ロボットアームは、中国有人宇宙飛行事業第3期プロジェクトの4大コア技術の一つで、主に宇宙ステーションの軌道上での組み立てとメンテナンス、貨物の輸送と移動、宇宙飛行士の船外活動の協力などに用いられる、宇宙ステーションの建設・運営の重要設備だ。中国製の宇宙ステーション用ロボットアームは、自主移動と2本のアームを組み合わせて操作するという技術を採用し、広範囲・高負荷の操作、局部の精密な操作を実現した。さらに16のコア技術を把握し、世界先進水準に達した。
今回の試験は、中国宇宙ステーションスマートロボットシステムが開発段階に入ってから初実施された大規模な試験で、宇宙ロボットシステムの力学性能への理解を深め、大型・複雑な宇宙ロボットシステムの試験の条件と方法を確定する上で重要な意義を持つ。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年6月19日