中国野球発展センターの黄春翔運営マネージャーは取材に対し、「チームでの許さんの役割はバッティング担当だ。彼のスイングは非常に速いので、バットにヒットしたボールはいつも外野手の間を抜く」と話す。昨年7月、正式に契約した許さんは、「今まで米国でずっと合同練習していたため、最近やっと帰国できた。今シーズンの遠征が始まるため、何日かしたらまた米国に戻らなければいけない」と言う。
では米国MLBのボルティモア・オリオールズと契約を結んだ許さんがプロ野球選手になったのにはどんな意義があるのだろうか?前出の黄氏は取材に対し、「実のところ、中国国内において野球はまだ普及していないが、米国ではメジャーなスポーツだ。許さんが米国MLB入りしたことで、現在、現役ただ一人の中国大陸部の選手になった。この意義はその昔、姚明がNBA入りしたのに匹敵する」と語る。
中国人も野球が上手なことを世界に証明
成長の過程において、許さんは躊躇ったことがある。2013年、国外での試合に出場し、ボールに飛びついた時、肩を負傷した。治療により一度は良くなったが、2014年に再び負傷し、手術が必要になった。それから、長く苦しいリハビリの過程で許さんは躊躇いがうまれた。「最終的に夢という『力』が大きな強みになり、夢を追い続ける原動力になった」と、許さんは話す。
また許さんは続けて、「欧米人の体格は我々より優位だが、長年の結論から鑑み、やはりいつもの練習内容の質の高さが試合でのパフォーマンスに影響する。欧米のスポーツ選手に身体はたくましいが、アジアのスポーツ選手の技術は秀でており、俊敏だ。球場でできるだけ良いパフォーマンスをして、中国人も野球がうまいことを世界に向けて証明したい」と話す。(編集JK)
「人民網日本語版」2016年3月8日