中国商務部(省)の責任者は16日、「1月における中国の非金融海外直接投資は前年同期比18.2%増の120億2千万ドル(約1兆3700億円)で、今年の中国における国外直接投資は快調なスタートを切った」と明らかにした。人民日報が伝えた。
1月における中国の対外直接投資状況は主に次の特徴が見られた。
製造業への投資は9割近くに伸びた。今年1月、製造業への投資は前年同期比87.8%増の16億2千万ドル(約1846億8千円)で、主にはコンピュータ/通信、その他の電子機器の製造、医薬品製造、金属製品製造業、自動車製造業などへ流れている。そのうち、装備製造業への投資は前年同期比128.3%増の8億4千万ドル(約956億6千万円)で、製造業投資額の51.9%を占めている。
年度を跨ぐM&A事業(企業の合併・買収)が活発化している。2015年11月、三峡集団はブラジルのサンパウロ証券取引所での公開入札において138億レアル(約4218億円)でブラジルのジュピア水力発電所とイーリャ・ソルテイラ水力発電所の30年間の特別運営権を落札し、今年1月5日、2か所の水力発電所における特別運営権の引渡が正式に完了した。今後、三峡集団のブラジルにおける総設備容量は600万キロワットに達し、一気にブラジルで2番目の民間発電会社となった。
地方企業の役割が際立っている。今年1月の地方対米直接投資は前年同期比175.2%増の111億2千万ドル(約1兆2676億円)で、中国の対外直接投資の92.5%を占めている。
中国企業の対米投資熱は衰えない。今年1月の対米投資は前年同期比3.9倍の15億6千万ドル(約1778億4千万円)だ。また、現在展開しているM&A事業の金額も100億ドル(約1兆1400億円)を上回っている。
このほか、同部によると、今年1月の全国の外資の流入は良好な発展傾向を維持しており、実際に使用した外資は前年同期比3.2%増の882億5千万元(約1535億5500万円)だった。(編集JK)
「人民網日本語版」2016年2月17日