南極科学観測、630個の隕石を収集

中国第32次南極科学観測の終了が近づいている。グローブ山観測隊は南極のグローブ山で630個、計1722グラムの隕石を収集した。うち最大の隕石は438グラム。中国が保有する南極の隕石数は1万2665個に達し、世界3位の隕石保有国の座をキープしている。新華社が伝えた。

隕石は太陽系のもので、星雲の凝縮、惑星の堆積、火星などの地球型惑星の溶融・分化などの情報を留めており、太陽系の起源や地球の認識への理解といった重要な価値を持つ。南極には隕石が集まる地域があるため、隕石収集は各国の南極科学観測の重要内容となっている。

現場での初歩的な分類により、収集された630個の隕石の中には、ユレーライト、玄武岩質アコンドライト、パラサイト、タイプ3の普通コンドライト、炭素質コンドライトなど特殊な隕石が約10個含まれることが分かった。また今回の科学観測では、初めてドローンの空撮によって、氷河の流れの方向、ルート、隕石の分布地域を調べることで、隕石収集の参考情報を集めた。（編集YF）

「人民網日本語版」2016年3月21日