「もし大昔の時代にタイムスリップして食事できたとして、四川料理『水煮魚』を食べたいとしても、当時はトウガラシがないため、ただ魚を煮た料理しか食べれられない」。福建師範大学の「先秦時代(紀元前221年以前の時代)タイムスリップガイド」と題する選択科目が人気となっており、すでに学生300人からの申し込みがあった。北京日報が報じた。
1980年代生まれの女性教師の潘葦杭さんが開設して約1年となる同科目では、学生らが大昔に「タイムスリップ」し、当時の食事や結婚、古代の服や建物、交通、結婚式などを体験することによって知識を学ぶ。学生らの民族文化に対する関心を高めるのが狙いだ。
文学院の教師である潘さんは、古代中国語における多くの言葉や文学の内容を理解することが難しく、覚えにくかったため、同科目の開設を思いついた。すると、思いがけず学生の間で人気となった。潘さんは、同科目の期末テストに関して、「知識を試す筆記テストではなく、タイムスリップ小説やレポートを書いてもらい、学生が先秦時代の歴史をどれほど把握しているかを見ている」と説明し、「この科目を通して、伝統文化をもっと知ってもらい、文学の分野における創作が好きな学生には、歴史的知識に関する誤解を最大限無くしてもらいたい」と語っている。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年3月23日