2016年3月31日  
 

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初のシリア問題特使を任命 専門家「中国は中東でさらに大きな役割を発揮」

人民網日本語版 2016年03月31日14:29

外交部(外務省)の洪磊報道官は29日、中国政府が解暁岩氏をシリア問題特使に任命したことを発表した。中国初のシリア問題特使だ。これまでに中東問題特使、アフリカ問題特別代表、アジア問題特使などはいた。人民日報が伝えた。

シリア危機はすでに5年の長きにわたり続いている。現在、シリア問題の解決は肝要な節目を迎えている。国際社会の共同努力の下、停戦合意は全体的に実行を得て、人道支援は進み、シリアの政府と反体制派はジュネーブ和平交渉を再開した。

中国政府がこの時期にシリア問題特使を任命したことには、どのような考えがあるのだろうか?

「国際社会はこの歴史的機会を捉え、シリア問題の政治的解決プロセスを引き続き推進する必要があり、そうするべきだ」。中国社会科学院西アジア・アフリカ研究所研究員、国際関係室長の王林聡氏は人民日報の取材に「シリア問題は中東において最も先鋭的で複雑な問題の1つになっている。難民問題の解決、テロの取締り、地域の安全維持の鍵がかかっている。シリア問題特使の任命は、中国政府がシリア問題を重視していることを十分に示すものであり、シリア問題の公正で公平かつ合理的な解決への中国の自信と願いを示すものでもある」と指摘した。

安保理常任理事国として、中国側はシリア問題の適切な解決のために積極的、建設的な役割を発揮し続けてきた。寧夏大学中国アラブ研究院の李紹先院長は「ここ数年、シリア問題における中国の態度は終始一貫している。つまりシリアの国家主権を尊重し、外的干渉に反対し、シリア国民にシリアの未来を決定させ、政治的解決がシリア問題の唯一の出口であることを主張するというものだ。シリア危機の初期、中国政府は外的干渉に断固反対し、外的干渉はシリアおよび地域に破滅的結果をもたらす恐れがあると指摘し、安保理で4回にわたり拒否権を発動してシリアへの軍事介入の試みを否決した」と指摘。

「中国政府の行動は当時地域の一部アラブ諸国の不理解および西側諸国の批判を招いたが、時間が経つにつれて多くのアラブ諸国は中国の立場と主張の正しさを認識し、中国こそがアラブ諸国の利益を考えている大国であることを認識するにいたった。シリア問題に強く干渉し続け、政権交代を図り続けてきた西側諸国も最終的には政治的解決が唯一の出口であることを認めざるを得ず、努力を始めた」と述べた。


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