技術者が柳絮を飛散させる雌株に雄株を接ぎ木し、「性別を変える」ことで春の柳絮飛散問題を解消
あと十数日もすれば、北京市は再び柳絮(柳の綿)が舞う季節になる。柳絮の飛散を防ぐため、北京市園林緑化当局は今年、人の密集する地域の約20万株の雌株の柳に予防注射を行う。また枝を短く切り、樹冠を水で高圧洗浄することで、飛散を防止する。また根本的な予防策として、北京市で新築・改築する緑地には、雌株の柳を植えないことになった。北京日報が伝えた。
◆柳絮の飛散は自然現象
北京市園林緑化局科技処の王小平処長は、「柳絮は柳の成長に伴う自然現象だ。柳は雄株と雌株に分かれ、柳絮を生むのは雌株だ。白い綿状の物質は、種子の付属物だ。柳絮には明らかな季節性・周期性がある。北京市で柳絮が飛散するのは、毎年4月から5月にかけてだ」と述べた。
◆雌株をすべて切り倒せば良いか
北京市は2000年より、柳絮の飛散対策を開始した。木の種類を替える、雄株を接ぎ木するといった手段により、市街地内の雌株の柳は10数年間で200万株減少した。