連動が強調するのは、世界各国が互いに協力し合い、ともに力を発揮しなければ、経済発展の不確定性を軽減し、経済の安定発展と相互補完を実現できないということだ。当面の経済情勢はより緊密な国際協力を呼びかけており、いかなる国も自分たちだけでうまくなることはできない。当面の世界には錯綜する複雑な課題が充満しており、こうした課題は伝統的なガバナンスの境界を越え、当面の国際システムの枠組も越えている。こうした課題に対処するため、グローバル経済とグローバル金融のガバナンスシステムを早急に改善し、新型のグローバル協力メカニズムを構築し、平等・協力・ウィンウィンの新型国際関係とグローバル運命共同体を構築しなければならない。そのためには先進エコノミーと新興エコノミーが十分に参加し、平等に向き合い、友好的に協力することが必要だ。
包容が強調するのは、グローバル化と地域経済一体化がもたらす利益とメリットの恩恵をすべての国に及ぼし、経済成長で生まれた利益と富の恩恵をすべての層に及ぼし、特に力の弱いグループや低開発の国に及ぼす必要があるということだ。こうした過程では、責任がカギになる。G20メンバーは世界経済の担い手として、早急に責任あるマクロ経済政策を採用し、他国にプラスかつ非マイナスの波及効果を及ぼし、自分たちのことだけ考えるのはやめ、包容力のある発展を実現しなければならない。
世界は杭州サミットで価値ある新たなコンセンサスに到達することを期待しており、G20が協力して一致した行動を取ることを期待しており、G20の執行力により大きな期待をしている。G20メンバーが「革新、活力、連動、包容」の面で手を取り合って行動することができれば、世界のよき模範となり、ウィンウィンの局面を生み出して、グローバル経済の信頼感を高め、経済復興を牽引し、発展のエネルギーを発揮し、グローバル経済の新たな成長に向けて輝かしい未来を作り出すことになる。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年4月9日