中国国防部(国防省)は、公式サイトで、西沙諸島について、「海南島から約180カイリの距離にある南中国海四大群島のひとつで、中国人だけが訪れることのできる情熱の土地だが、現在までに訪れた人はわずか1万人しかいない」と紹介している。紺碧の空と白い雲のもと、太陽の光がさんさんと輝く美しい海外のビーチに憧れている読者諸君、中国の西砂諸島を見落としてはいないだろうか?
現時点で、西沙諸島を訪れる唯一の政府公認ルートは、指定クルーズ船を利用することだ。今年初め、クルーズ船「椰香公主(ココナッツ・プリンセス)」が正式に退き、旅客定員300人のクルーズ船「北部湾の星」号が後任についた。
三亜鳳凰港の埠頭を出たクルーズ船は、翌朝には永楽諸島海域に到着する。同海域の海底はすべてサンゴ礁であるため、各島に上陸するには、モーターボートに乗り換える必要がある。西沙海域の環境・生態保護の見地から、今のところ、次の3つの島に限り、上陸が許されている。