ドイツのアレキサンダー・ドブリント国土交通相は22日、国内外自動車企業が生産するディーゼル車を対象に行った調査で、スズキや日産生産の車種を含む22車種で欧州排出基準値(EURO6)の規定を超える窒素酸化物(NOx)排出量が確認されたと発表した。新華社が伝えた。
今回の調査はドイツ自動車業界の巨人であるフォルクスワーゲン(VW)の「排出ガス不正問題」スキャンダル発生を背景に行われた。同国の国土交通省がスズキや日産、ジャガー、ヒュンダイ等53車種のディーゼル車を対象に排出ガスの室内測定と路上測定を行ったところ、路上測定で22車種の排出基準値超過が発覚した。報道によると、検査を受けたスズキのディーゼル車のNOx排出量は一定条件下で基準値の10倍に上り、日産の車種も基準値を数倍超えた。
同じく日本の自動車メーカーである三菱も先日、スキャンダルが報じられている。同社が生産する軽自動車4車種の燃費性能検査で不正行為が発覚し、これに関連して同社生産の約10車種の燃費性能で日本政府が定める基準値超過疑惑が浮上している。日本の石井啓一国土交通相は22日、このスキャンダルは日本の自動車業界に大きな損失を与えることになるだろうと述べている。(編集MI)
「人民網日本語版」2016年4月26日