中国のネットユーザーのニーズに最も応えている「世界一難しい恋」
「世界一難しい恋」でも横暴な社長が登場 大野智が純愛演じる
中国で、日本ドラマは韓国ドラマほどの人気はないものの、毎シーズン必ずと言っていいほど、微信(WeChat)のモーメンツや微博(ウェイボー)で大きな話題となる日本ドラマがある。それら人気日本ドラマの鉄則は「やや横暴な上司に好かれる」だ。その姿が、中国の女性の「結婚観」に影響を与えている。昨年10月から放送された「5時から9時まで」に登場するお堅い性格の僧侶、今年1-3月に放送された「ダメな私に恋してください」のわがままな喫茶店のマスターに続き、4月から放送が始まった「世界一難しい恋」の主役であるホテル経営の若社長も性格に難があり、それに当てはまる。
若社長を演じるのは「嵐」のリーダー大野智。ドラマ出演は少ない大野智だが、今回は純愛を描く同ドラマに出演。ユニークな役どころを演じている。ヒロインは、台湾の女優・桂綸メイ(グイ・ルンメイ。メイは金偏に美)にそっくりの波瑠。彼女は、15年度下半期放送のNHK連続テレビ小説「あさが来た」に出演し、大ブレークした。そんな二人が出演していることもあり、「世界一難しい恋」の視聴率は好調となっている。
ただ、大野智は決して「イケメン」タイプではない。そのため、波瑠の彼氏を演じるにはやや華やかさにかけ、お似合いとは言えず、加えてかわいくてピュアなヒロインと横暴なものの、本当は純粋な男性という組み合わせもややありきたりで、同ドラマが中国で人気のドラマになるか、大野智が中国の女性が求める新たな男性のタイプになるかは、今後も注視する必要があるだろう。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年4月29日