「ある研究によると、2018年人工知能のウエハ体の量は人間の脳を超え、将来的に人工知能は新たな種として、人類と共存するだろう…」。これは中国のSF映画「ニーハオ、ロボット」の冒頭に出てくる言葉だ。新華社が伝えた。
北京国際映画祭主催者によると、今年の映画祭ではベンチャー投資プロジェクトのプラットフォームでは累計600件以上のプロジェクトを受けており、プロジェクト応募数は前年比で48%増加している。なかでもプロジェクトのジャンル別にみてみると、SFファンタジーを題材とした作品が前年より大幅に増加し、13.4%を占めている。これはこの先の中国映画市場における新たなトレンドとなるだろうと主催者は語った。
映画祭の開催期間中、主催者側は初めてSF映画部門を設け、「エイリアン」、「スターウォーズ」、「ブレードランナー」、「2001年宇宙の旅」といったSF大作20作品を順に上映し、多くのSF映画ファンたちを魅了した。
若手脚本家の李康氏は「人工知能ロボットとの戦いにおいて、無敵の韓国囲碁選手・AlphaGo(アルファ碁)や中国科学技術大学製作の中国初の相互コミュニケーション型ロボット『佳佳』が映画「ニーハオ、ロボット」の脚本の創作のきっかけとなっている。未来の人工知能ロボットは見かけは人間とほとんど変わらないものの、社会の中で細かく分類され、感情や知識のほかにも、人間同様、愛や夢を持つこともできるのではないだろうか?そして、人間同様の権利を持てるだろうか?これらは我々人間が考るべき問題だ」と話す。
もう1本のSF映画「猎魔人」の脚本と監督を担当した解航氏もスケジュールに追われており、15社との商談アポイントメントがぎっしりつまっているという。しかし彼は自分が3年かけて執筆し、7回も修正したSFストーリーを投資家一人一人に細部に至るまで紹介していた。
「この作品は潜在意識と魂の世界を盛り込んだSFアクション映画だ。私は中国における現代のスーパーヒーローを作り出したい」とやや興奮気味に語る解氏。
解氏は「今までずっとSFという題材に興味があった。この作品はスーパーヒーローである猎魔人が人間の潜在意識に潜む邪悪な魔を退治し、人間の心の世界を敢然と守り、自己救済を行なうというストーリーだ」と話す。