熊本地震が発生して一夜明けると、大きく突き出たお腹に短い足、赤いほっぺのゆるキャラ・くまモンが全世界の大手SNSを埋め尽くした。ネットユーザーたちは「部長、無事ですか?」と問いかけた。「部長」とも呼ばれているくまモンは熊本県PRマスコットキャラクターであり、2011年にゆるキャラグランプリで第1位に選ばれた日本で最も有名な熊である。2011年9月より、くまモンは熊本県営業部部長としあわせ部長を兼任しており、これは知事と副知事に次ぐ地位で、日本初のゆるキャラ公務員だ。環球網が伝えた。
熊本県の人気を高めるため誕生
本物の熊と同じくらいの大きさで、赤いほっぺにフカフカしたボディのくまモンはお菓子やキーホルダー、飛行機に財布と日本中のあちこちでその姿を目にすることができる。2010年に九州新幹線が開通することになり、熊本県の人気を高めるため、熊本県は同県出身の著名な脚本家・小山薫堂氏とアートディレクター・水野学氏にPRキャラクターのデザインを依頼し、くまモンが誕生した。黒いボディは日本三名城の一つである熊本城が黒を基調としているためで、両ほほの赤いほっぺは熊本県の旧称「火の国」からきているという。一般的に地方自治体のキャラクターのほとんどは無名だが、くまモンの場合、公衆の前に現れるたびに、多くのファンが写真を撮ろうと集まってくる。限られた数人でくまモンを演じていると言われており、熱心なファンはその動きを見るだけで誰が演じているのか見分けることができるという。