次に、「ステータスシンボルとなる商品の消費」は主流ではなかった点が挙げられる。回答者の77.5%は、「商品の実用性に重点を置き、『ブランド』は別に重視しない」と答えた。多くの学生は、「買い物をする時には実用性第一、ブランドは二の次」と考えていた。
●就活成功の鍵は「度胸と見識」
「90後」は、「食いっぱぐれのない」安定した職業を重視しているのだろうか?彼らにとってどんな仕事が「理想的な職業」なのだろうか?
「90後」の職業選択は多元化の方向に向いていることが、今回の調査で明らかになった。このうち人気が高い選択肢は、外資企業(23.4%)、自主創業(21.1%)、事業機関(20.0%)だった。一方、「理想的な職業」として公務員と答えた人の割合は8.6%まで下がった。「体制内」の職員(国家機関・国有企業・事業機関の職員など)として働きたいと答えた大学生の割合は、出身地ごとに異なり、割合の低かった場所から順に、「北京・上海・広州・深セン(40.0%)」「その他の大型都市(42.4%)」「中・小都市(47.31%)」「農村部の小都市(50.74%)」「農村(56.48%)」だった。
また、「90後」の大学生は、仕事において「自己達成感」を得ることは極めて重要であると考えていた。仕事を続ける上で最も重要なポイントについては、「将来的に仕事の伸びしろがあるかどうか」と答えた人は35.3%に達し、「能力アップ」を選んだ人は20.5%だった。意外なことに、「収入」を挙げた人はわずか10%で、親世代が総じて重視していた「安定」「快適」「人脈」などを挙げた人は軒並み7%以下だったことから、「富裕世代」は収入のために自分の大事なものを放棄することを良しとせず、「自分が好きなことを仕事にする」ことを信条とする若者がますます増える傾向にあることが見て取れる。