安心できる中国製の粉ミルクが手に入るのはいつ?
新疆維吾爾(ウイグル)自治区烏魯木斉(ウルムチ)市に住む王慧さんは昨年9月に出産。同時に、海外から粉ミルクを調達する日々が始まった。
「現在、中国は食品の安全に関する問題を根本的に解決できていない。特に、乳製品は心配。現在、海外からの代理購入がとても便利なので、子供には一番いい粉ミルクを飲ませてあげたい。周りの友人も40歳前後が多く、一定の経済力があるため、子供に心配な物は食べさせたり飲ませたりしない」と王さん。
中国乳製品工業協会の宋昆岡理事長は「中国の乳幼児用の乳製品はすでに品質が保証されているものの、中国の消費者は依然として海外の粉ミルクを好む。これは、消費者が2008年に起きたメラミン混入粉ミルク事件を忘れられないことと関係がある。また、中国の粉ミルクは製造コストが高く、消費者が海外の粉ミルクを選ぶことにつながっている」と分析している。