公立は入れず、私立は高すぎる?
北京市朝陽区に住む葉さん(女性)は、子供がまだ1歳であるにもかかわらず、託児所や幼稚園のことを既に心配しており、「公立の幼稚園は入れない。私立は高すぎる。家の近くで幼稚園を探したいけど、どうしたらいいか分からない」と頭を抱えている。
この件に関して、21世紀教育研究院の熊丙奇副院長は取材に対し、「中国の基礎教育の全体的な発展状況を見ると、教育資源が不足している。特に就学前教育の不足が深刻。加えて、『二人っ子政策』の実施により、幼稚園などを探すのが一層難しくなるだろう」との見方を示した。
また「政府が就学前教育を義務教育に盛り込んでいない現状では、教育バウチャー(利用券)制度の推進は、就学前教育をインクルーシブに発展させる良い方法と言える。現在、南京や鄭州などでこの制度が採用されており、中国の他の地域もそれを参考に推進できる」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年5月10日