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人民網日本語版>>経済

グローバル企業の債務水準が高すぎる 国際金融協会

人民網日本語版 2016年05月10日11:31

米国ワシントンに本部がある国際金融協会(IIF)がこのほど発表した報告書によると、長年にわたりグローバル企業の社債発行額が記録を更新し続けており、現在では債務水準が極端なレベルに達している。一連の評価の指標は、2008年のリーマン・ショック直前の金融バブル期の水準を上回るという。

同報告書は2つのリスクを警告する。1つは過去10年間、新興エコノミーの企業の債務規模が6倍に拡大して、25兆ドル(1ドルは約108.7円)に達したことだ。もう1つは米国や欧州などの発達したエコノミーのハイイールド債(ハイリターンだがリスクも高い債権)発行量が記録を更新し、米国企業の全体的な収益状況は14年から低下し始めているが、債権は発行され続けていることだ。純債務の収益に対する比率は1対1.4で、07年のサブプライム問題の時期の2倍に膨らんだ。

現在の社債の複雑さは、米国、欧州、日本などの大企業の多くが大量の現金を抱え込んでいることに現れている。米国企業は1兆6千億ドル、欧州企業は2兆2千億ドル、日本企業は2兆ドルをそれぞれ抱える。また小規模企業の多くが債務を抱え、巨額の債務が積み上がっていることにも複雑さがかいま見られる。(編集KS)

「人民網日本語版」2016年5月10日

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