前出の白氏は一方、人民元オフショアレートと人民元レートが金利差を形成するのは正常な現象だと見ている。現在、中国政府は、人民元レートの形成メカニズムは完全には開放しておらず、オンショア人民元レートは国家外貨管理局の監督を受けている。オフショアの人民元レートは監督を受けておらず、市場による価値決定を実行している。投資者はこれに対し、レートの予測をしておかなければならないだけでなく、利ざや取引の準備も事前にしておき、利ざやの大きさに従って自らの外貨資産を配置しておくべきだという。
データによると、4月29日に人民元レートが変動し始めてから、5月3日には人民元の対ドルレート仲値が再び24bp上がり、昨年12月15日以来の最高を更新した。5月10日、人民元対ドルレート仲値は6.5105元とされ、前取引日から128bp引き下げられ、3月4日以来の最低となった。(編集MA)
「人民網日本語版」2016年5月12日