13次5カ年計画(2016-2020)の最初の年となる今年の第1四半期(1-3月期)、中国経済は幸先の良いスタートを切った。人民日報記者はこのほど、「権威筋」を再び独占取材し、中国経済の行方を占ってもらった。権威筋は、中国経済に対して次の8つの判断を示した。
1.経済の全体的な動向は事前予想と合致したもので、いくつかの注目点では予想を上回る好調な動きを示している。だが経済の流れにおける固有の問題点は依然として緩和できておらず、予想を超えた新たな問題も出現している。「滑り出しからの大成功」や「小春日和」などとして現在の状況を単純に描くことはできない。
中国経済は全体として次のような特徴を示している。
(1)GDP成長率は6.7%に達し、雇用情勢は全体として安定し、住民の収入は穏やかな成長を保っている。
(2)経済金融リスクは全体として制御可能な状況にあり、社会は全体として安定している。
(3)一部の工業品価格はいくらか再上昇し、工業企業の効率も低下から上昇に転じている。
(4)固定資産投資が加速し、プロジェクトの起工が大幅に増加している。
(5)不動産市場は供給・販売ともに旺盛で、在庫整理が明らかに加速している。
注目すべき点としては、▽サービス業の比重が引き続き高まっている、▽新たなモデルや新たな業態が次々と生まれている、▽付加価値の高く技術のウェイトが高い一部の製品が急速に成長している、▽住民消費のアップグレードが進んでいる、▽メーデー(5月1日)の小型連休で国内旅行が大人気となった、▽「新常態」(ニューノーマル)に積極的に適応し、需要分析を重視し、革新・品質・効果を追求した長江デルタや珠江デルタなどの地域では、経済成長の安定性が強まっている、▽各地域・各当局は、供給側構造改革を展開し、大きな成果を上げている――などが挙げられる。